こんにちは、TAKADAです。
本日は今治からしまなみ海道を通り、尾道へ向かいます。
楽しみにしていたしまなみ海道、そして尾道。私の想像通り、素晴らしい1日になりました。ただし、ずっと曇りだったのだけが少し残念でしたが。
▶翌日の記録 【38日目】尾道ラーメン3軒はしご。食い倒れの一日
◀前日の記録 【36日目】とびしま街道サイクリング!呉から今治へ
今治からしまなみ海道入口へ
今治駅前からスタートです。本日の天気は今治市が曇りときどき雨で、尾道市が曇り。その間にあるしまなみ海道はどうなのか?ちょっと微妙なところ。
まぁ雨が降らないことを祈って進むだけですな。
今治駅から自転車を漕ぐこと20分。来島海峡大橋の自転車・歩行者道の入口が近づいてきます。
自転車道の入口までキツい坂を登っていきます。
ちなみに、しまなみ海道を通る際に渡る6つの橋は、すべて入口までキツい上り坂です。
来島海峡大橋入口に到着しました。ここから”しまなみ海道”がスタートします。
来島海峡大橋へ
来島海峡大橋までの通路をグルグルと登っていきます。
来島海峡大橋が見えてきました。いやぁ長い!!
来島海峡大橋は全長4,015㍍。今治から馬島までを第1、馬島から武志島までを第2、武志島から大島までを第3と、3つのセクターに分かれています。
瀬戸内海に浮かぶ島々を一望できる素晴らしい景色を堪能できる来島海峡大橋。
ただし、風が強めなので高所恐怖症には少し怖い。対向する自転車や歩行者がいるのでキープレフト走行なのですが、どうしても真ん中に寄ってしまいます。
橋の途中に展望台兼休憩所のようなスペースがありました。晴れていたら、気持ちよさそう。
大島&伯方島へ
来島海峡大橋を通過しました。大島側から見える来島海峡大橋をバックに記念撮影。
大島にある道の駅 よしうみいきいき館でしばし休憩。
みかんジュース飲み比べセットを買ってみました。愛媛県ならではのメニューですよね。ということで、きよみ→みかん→でこたんの順番で飲み比べてみます。
それぞれ味が全然違う!
味が一番濃厚なのは「でこたん」。逆に一番すっきりしているのが「きよみ」。2つの中間が「みかん」といった具合でしょうか。
わたしはみかんが一番好みの味でした。
大島は道路のアップダウンがけっこうありましたね。なかなか歯ごたえのあるサイクリングロードです。
本日2つめの橋、伯方・大島大橋を通過。その名の通り、大島と伯方島をつなぐ橋です。
伯方島に到着しました。時刻は12時15分。お腹も減ってきたので、伯方島で昼食をとりたいと思います。
昼食は今治ラーメンと鯛カツバーガー
やって来たのはさんわ伯方島本店。今治ラーメンの有名店として知られています。
今治ラーメンはこの旅で食べてみたかった全国ご当地ラーメンの一つ。鯛やイリコを使用したスープに、伯方の塩が入っているのが特徴です。
注文したのは伯方の塩ラーメンと貝飯のセット。瀬戸内海の海の幸をふんだんに盛り込んだご当地グルメ。
お味の方は、、、うん。さっぱりしていて食べやすい!昔ながらの塩ラーメン。
さんわ伯方島本店の近くに鯛カツバーガーを売っているお店があったので、鯛カツバーガーも食べてみることに。
お店の女性スタッフさんはとても気さくな方。しばらく会話しながら鯛カツバーガーを楽しみました。
シンプルに美味しい!わたくし、魚のバーガーが一番好きなんですよね。
伯方島にも長めの上り坂があります。
私のちょうど前にロードバイクに乗っている方がいました。見た目からけっこう本格的なサイクリストの方だとお見受けしました。
ということで、前から試してみたかったことを一つ、やってみました。
試した事とは何か?
それは、「上り坂において、電動アシスト自転車はロードバイクより本当に早いのか?」という事です。
一般的には、上り坂においては電動アシスト自転車の方が早いと言われていますね。You Tubeで検証している動画を見たこともあります。
でも、本当なのかな?ヤラセじゃないの?と自分の中で確信を持てない部分もありました。ということで、試してみました。
結果は、、、電動アシスト自転車の勝利でした。
日本一周旅仕様の重い荷物を背負った状態でも勝つのだから、荷物を乗せていない状態なら、電動アシスト自転車が圧勝すると思います。
具体的には次のような感じになると思います。
- 勾配のキツい坂は電動アシスト自転車の方が早い
- 勾配の緩い坂はロードバイクの方が早い
- 坂道の距離が長ければ長いほど電動アシスト自転車の方が有利になる
- 坂道以外ではすべてロードバイクの圧勝
まぁ、早いというより、楽ですね。
そもそも、電動アシスト自転車の優位性は上り坂が楽であること、その1点だけです。それ以外はすべてロードバイクの方が早いし楽です。ロードバイクの圧勝です。
電動アシスト自転車は重い。そして時速24㌔でアシストが切れる。だから、平坦な道路だけ走るならば電動アシスト自転車で旅をする方が逆にキツいと思いますよ。
坂道だけです。電動アシスト自転車が良いのは。
私が電動アシスト自転車で旅をする理由は、坂道を登る体力と根性がないからです。。。
伯方島と大三島をつなぐ大三島橋を通過。
素晴らしい眺めですが、やっぱり晴れていて欲しかった。
大三島→生口島→因島へ
大三島に着きました。案内標識に従って、尾道方面へ向かいます。
しまなみ海道すべてに言えることですが、「尾道方面へはこちら」とか「今治方面へはこちら」という風に、道路や標識に案内が書いてあります。道に迷うことなく進んでいけますね。
本日4本目となる多々羅大橋を通過。この橋は右側に歩道があります。
多々羅大橋には愛媛県と広島県の県境があります。しまなみ海道が通る6つの島は半分ずつ愛媛県と広島県で分け合っているということになりますね。
- 愛媛県今治市:大島、伯方島、大三島
- 広島県尾道市:生口島、因島、向島
多々羅大橋、生口島側の公園。レモンのオブジェが置いてありました。生口島といえば瀬戸田。瀬戸田と言えばレモンですね。
国産レモン日本一の生産量を誇る瀬戸田レモン。防腐剤やワックスを使っておらず、皮ごと食べられると言われています。
続いて生口島から因島へ続く生口橋。こちらも右側に歩道があります。
因島へ到着しました。因島と言えば小説家、湊かなえの出身地として知られています。
注目すべきは湊かなえの経歴↓↓
- 因島の柑橘農家の長女として生まれる。
- 子供の頃から空想好きで、江戸川乱歩や赤川次郎の作品を読み耽る。
- 大学卒業後、アパレルメーカーに就職して1年半勤務。
- 青年海外協力隊でトンガに赴任。2年間過ごす。
- 淡路島の高校で家庭科の非常勤講師になる。
- 27歳で結婚。28歳で第1子を出産。
- 淡路島で主婦業をしながら、川柳や脚本の公募に応募し続ける。
- 応募した作品がラジオドラマ大賞を受賞し、その後は小説家として歩み、大成功する。
- 昼間は主婦業、夜10時から翌朝4時頃まで執筆。
最初から小説家の道を歩んいたわけではなかったんですよね。青年海外協力隊でトンガに行くという、ずば抜けた行動力があるものの、割と普通の人の生活を送っていたわけです。
そして、無名の時代から主婦業をしながら創作活動をしている。これは凄い!時間的にも体力的にも大きな制約がある中で、素晴らしい作品を作ってきたのです。
親が作家というエリート家系でもなく、出版社の編集者や新聞社の記者として働いてきたわけでもなく、普通の主婦として暮らしながら作家として大成功しています。
成功したポイントは、やはり「川柳や脚本の公募に応募し続ける」事だったと思います。自分が好きなこと、得意なこと、ピンときたことに全力を注ぐ、行動する、諦めないでやり続ける。自分のことを信じる信念と圧倒的な行動量。学び続ける姿勢。やる気元気根気。
何より、人としてのパワーが凄まじい!
私は湊かなえを尊敬しています。
「告白」、「贖罪」、「Nのために」、「往復書簡」、「夜行観覧車」、「望郷」、「リバース」、「ユートピア」をはじめ数多くの人気作品を発表してきました。ドラマ化、映画化された作品も数多くあります。
榮倉奈々主演「Nのために」、長澤まさみ主演「高校入試」、鈴木京香主演「夜行観覧車」、藤原竜也主演「リバース」は特に有名ですよね。
しまなみ海道最後の橋、因島大橋に到着しました。因島と向島をつなぐ橋です。
因島大橋は車道の下に自転車・歩行者用道路があります。なんか新鮮。
向島の景色に涙が出そうになった
因島大橋を降りた場所から見える景色。
いやぁ、、、ここは本当に本当に良かった!個人的にしまなみ海道で一番好きな場所!写真からはその良さが伝わらないと思いますが。。。
角度的に向島から四国方面を眺める位置だと思います。海に浮かぶ小島と無数の舟。聞こえてくるのはザッバーンという波の音と、ブーンという舟の音だけ。車通りが少ないからすごく静かなんです。
何でだろう?
この景色を眺めていると、なぜか心が揺さぶられるのです。感情が刺激されるのです。不思議な感覚。子どもの頃の記憶が甦るような…。これをノスタルジーと言えばいいのか?
私は海沿いの場所で幼少時代を過ごしたわけではありません。幼少時代に向島を訪れたこともありません。
でも、どこか懐かしくてホッとする…。涙が出てきそう…。
もしかしたら、幼少時代にここと似たような場所に訪れたことがあって、顕在的な記憶では忘れているけど、潜在的な記憶として身体が覚えている。だから反応しているのかもしれません。
初めて訪れたはずなのに、既視感があって懐かしく感じる…そういう事ってありますよね。
「遥か昔 何処かで出会ったそんな記憶 何度も甦る」
名作ドラマ「眠れる森」の主題歌になった、竹内まりやの名曲「カムフラージュ」の世界ですな。
他の人が見ても何でもないただの景色なのに、自分の心には妙に響く。私にはそういう場所、瞬間がいくつかありました。
向島の立花海岸から見た因島大橋。この景色も素晴らしかった。
向島を進んでいくと、ついに本州が見えてきました。
尾道へ
向島と尾道をつなぐ渡船。ここから舟に乗ります。
舟が来ました。この渡船は観光だけでなく、市民の通勤・通学・買い物の足として親しまれているようですね。料金は自転車込みで片道70円。
わずか数分で尾道に到着しました。
尾道といえばこの海岸沿いの道路ですよね。
レトロなお店がたくさんあり、新しいオシャレなお店もたくさんある。海と山があり、港の風情もあり、下町的な人情もある尾道。
わたしは3度目の来訪になりますが、本当に大好きな場所です。全国的に見ても上位だと思います。
尾道駅前にある海岸沿いの広場。デッキ前にあるベンチには学校帰りの学生がたくさん座っていました。
学生時代にこんな開放的で美しい場所が近くにあるなんて。羨ましい。
自然豊かで美しい場所で育った人と、ごちゃごちゃしたコンクリートジャングルの都会で育った人を比べると、基本的な美的感覚に大きな差が生まれると思っているのは私だけでしょうか?
本日の宿「ホテルサイクル」
本日の宿「ホテルサイクル」です。ホテルサイクルは複合施設「ONOMICHI U2」内にあるホテル。その名の通り、自転車で泊まれる宿がコンセプトのホテルです。
以前から存在は知っていましたが、泊まるのは初めて。今回の旅でここに一度訪れてみたかったのです。
ONOMICHI U2内は雑貨店やレストラン、ジャイアントストアなどがあります。ホテルサイクルはこの建物の一番奥にあります。
ホテルサイクルの入口です。オシャレ!
自転車は入口のラックに置いてもいいし、部屋の前のスタンドに停めてもOK。部屋の中に縦置きしてもOKです。
わたしは部屋の前のスタンドに自転車を留めました。
本日のお部屋です。ツインルームにしてはやや狭めですが、とにかくオシャレで綺麗!奥に見えるガラス張りの部屋がトイレ&お風呂です。
さて、明日は一日雨予報。そしてもともと尾道で1日休息しようと考えていました。そのため、明日は1日尾道で停滞する予定です。
それではまた明日。
本日のまとめ
<本日のルート>
<走行距離>
本日の走行距離:90,5km
フェリー乗船距離:0.2km
実質走行距離:90.3km
トータル走行距離:1,990.8km
トータル走行距離にフェリーは含めず。
<費用>
本日の費用計:14,329円
食費:5,367円
宿泊費:8,892円
交通費:70円
トータル費用計:378,361円
食費:162,361円
宿泊費:176,735円
交通費:23,070円
衣類・洗濯費:9,500円
日用品・医薬品費:1,265円
遊興費:410円
自転車関連費:2,680円
雑費:2,295円
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