こんにちは、TAKADAです。
今日は阿南市を出発し、徳島県の最南端の地、宍喰を目指します。
ついに、四国の大自然を満喫できるエリアに入ってきました。自転車旅らしくなってきたなぁと感じています。
▶翌日の記録 【15日目】宍喰から室戸へ。土佐東街道をひたすら南へ
◀前日の記録 【14日目】徳島から阿南へ。四国の山間部に怖気づく
本日の朝食
本日も朝食からスタートします。
宿泊先のホテルルートイン阿南はバイキング形式でした。まったく統一感のない盛り付けですね。私はバイキングの料理を一通り食べてしまうタイプ。貧乏性なんです。
阿南を出発
さて、準備を済ませたら出発です。
今日のルートは阿南市から国道55号線をひたすら南下します。途中、美波町の日和佐を通過。最終的に宍喰に到着します。宍喰は徳島県の最南端に位置し、太平洋に面した町です。
基本的には山間部や山道が多く、トンネルが合計15本あります。初心者にはなかなか険しい道のりです。
国道55号線阿南市津之峰町の交差点。55号線はここで一度2つに分岐します。
最短ルートだがトンネルありのルートと、距離は長いがトンネルなしのルート。わたしはトンネルなしのルートを進みました。
トンネルなしルートは住宅街を抜けていきます。途中、四国電力阿南発電所前を通りました。その後、分岐していた2つの55号線が再び合流。一本道になりました。
山間部前、最後のコンビニにて
国道55号線沿いにあるセブンイレブン阿南土井崎店。ここは山間部前の最後のコンビニ。ここを超えたらしばらくコンビニがありません。
そのため、ここで休憩をとり、クールダウンと最後の準備をします。
今日の私が最も恐れていたのは熱中症。とういのも、8月1日に大分県の山道で熱中症になりかけて、死ぬ思いをしたからです。
正直、トラウマです…。もうあんな思いをしたくない。だから、念には念を入れました。
- アイスコーヒーとアイスクリームを食べて身体を内側から冷やす。
- クーラーがきいたコンビニ店内でしばらく待機。体感温度が出発前の状態まで下がるのを待つ。
- 冷たい水、冷たいお茶、凍らせたアクエリアス、凍らせたカルピスを購入。いつでも水分補給できるように自転車に装備。
- 塩分補給と体力回復のために、おにぎり1個を購入。バッグに入れておく。
いま考えると明らかに過剰対応です。過ぎたるは及ばざるが如し。
ちょっとやり過ぎちゃったかな?ドリンクを積みすぎて、自転車が重くなってしまったと反省しております。
コンビニ休憩後に通過した阿波福井駅。ここを通過すると、いよいよ本格的に山間部へと突入します。
国道55号線、山間部へと突入
ついに山間部へと入ってきました。
時刻は午前10時。日差しはかなり強い。でも風がそこそこ強い。やや涼しく感じられます。
向かい風なので自転車は走りづらいですが、熱中症を恐れていた私にとっては神風でした。
本日、最初のトンネルです。名前は鉦打(かねうち)トンネル。長さは300㍍ほど。
ここはガードレールありでした。トンネル内も明るくてキレイ!この通りはお遍路さんの通路にもなっているので、しっかりと整備したのでしょう。
全部のトンネルがこんな感じならいいのになぁ。
鉦打トンネルを抜けたらすぐに2本目のトンネルが出現。名前は福井トンネル。長さは175㍍。ここは歩道なしのトンネルです。
実はこのトンネルの手前に橋があり、福井ダムの周辺を通って、トンネルを迂回するコースがあります。
私も橋の途中まで行ってみました。
橋の上からダム周辺のコースをザッと見渡したら、何だか道が険しそうだったので、福井トンネルを通過することにしました。
福井トンネルの距離は175㍍と短い。車が完全に切れたタイミングを見計らい、全速力で疾走。無事クリアしました。
55号線の旧国道を走る
国道55号線のバイパス・日和佐道路の入り口まで来ました。
日和佐道路は日和佐方面へ最短で通じる無料のバイパス。そのため、ほとんどの自動車はこの日和佐道路を走ります。
自動車専用道路なので自転車は通行不可。そのため、バイパスに入らないで直進し、旧国道の55号線を進みます。
旧国道55号線に入りました。車通りがほとんどないのでとっても静か。通り沿いに時折民家があるくらいなので、このエリアに住んでいる方以外は車で通ることはないのでしょう。
旧国道沿いにあったお遍路さんの休憩所。築浅なのか?お手入れしているのか?かなり綺麗です。
四国を走っていると、お遍路さんの休憩所を何度も見かけます。四国全体としてお遍路さんを大切にしているのが伝わってきますね。
旧55号線の星越トンネル。長さは230㍍。歩道なしトンネルです。
車通りがほとんどないので、余裕で通過できました。一応、トンネル入り前に後続車の有無の確認、自転車テールライト点灯の確認をし、通過中は全速力で走りました。
旧国道の後半まで来ると、下り坂が多くなっていきます。急カーブで見通しの悪い場所も多いですね。
怖かったのがバイク。
ここはサーキット場か!?というくらい猛スピードで何台も駆け抜けていきました。
旧国道2本目のトンネルです。名前は久望トンネル。長さ137㍍。ここも難なくクリアです。
旧国道最後のトンネル。一ノ坂トンネル。長さ224㍍。旧国道のトンネルはすべて歩道なしのトンネルでした。
ここも安牌だろ…と思って余裕かまして走っていたら、後ろから車の音が。。。
と思いきや、バイクでした。ここも問題なくクリアです。
旧国道の終点近くにあったドライブイン海賊舟。船の形の建物なのか?本物の船をここに持ってきたのか?どちらにせよ、金かかってそう。
旧国道とバイパスの合流地点に到着。ここから55号線は一本道になります。
日和佐町へ
日和佐町に入りました。
長かった山道もここで一休み。店舗や住宅が点在するようになってきました。建物を見るとホッとしますね。
日和佐町にある薬王寺。厄除けのお寺として知られているようです。私が写真を撮っていたときに、お遍路さんと思われる集団がここに入っていきました。
有名な「道の駅日和佐」。お盆時期ということもあり、多くの観光客で賑わっていました。車で訪れた家族連れやカップル、バイクで訪れたライダーさんもたくさんいました。なぜかチャリダーは私だけでしたが。
考えてみたら、道の駅日和佐はちょうどいい休憩ポイントなんですよね。南から来ても、北から来ても山道を抜けた先にある。そろそろ休憩したいなぁと思う場所にあるのです。
道の駅日和佐名物の足湯。しかし、新型コロナ対策で閉鎖されていました。残念無念…
足湯に入れないので、とりあえずソフトクリームでも食べてみました。味はすだちとさくらの2種類。私はさくら味をチョイス。
そろそろ出発しようと思って自転車に戻ったら、妙な違和感。
あれ?なんか傾きすぎじゃない…??
写真だとわかりづらいですが、通常に比べて自転車がかなり傾いています。今にも倒れそう。
つまり、スタンドが曲がってしまったと思われます。
足で押して戻そうとしましたが、ダメでした。根本から折れ曲がってるっぽい。自転車が立たなくなるのも時間の問題な気がする。。。
ま、、、後で考えるか。
スタンドのことはとりあえず置いといて、出発します。
「ウェルかめ」の舞台、美波町へ
日和佐町を越えて美波町に突入。再び山道です。
本日6本目のトンネル、奥潟トンネルが見えてきました。長さは100㍍。歩道はありませんが、距離が短い。後続車がこないタイミングでサクッと通り抜けます。
7本目が日和佐トンネル。長さは690㍍。右側に通行用のガードレールあり。対向する歩行者や自転車が来るかもしれないので、徐行して通り抜けました。
8本目が山河内トンネル。長さ124㍍。歩道なし。
ここまでトンネルが続くと慣れてきちゃいますね。この辺から後続車の確認をしないで、やっつけで走ってた気がします。短いから大丈夫だろうと。
”だろう運転”はいけませんね。”かもしれない運転”しないと。
「ウェルかめ」の舞台、美波町ともお別れです。
「ウェルかめ」は倉科カナ主演、2009年下半期の朝ドラ。倉科カナ、けっこう好きなんですよね。
道中に通ったのどかな川の風景。この川を越えると牟岐町の町中に入っていきます。
昼食は「亜梨巣の焼き肉ピラフ」
時刻は午後1時。牟岐町には飲食店がいくつかあるので昼食にしたいと思います。
訪れたのは亜梨巣(ありす)。店内は昭和レトロな喫茶店の趣を残すレストランです。なんとインベーダーゲームがおいてありました。「ビー・バップ・ハイスクール」に登場する喫茶店みたい!
老夫婦で営んでおり、接客が奥さんで料理は旦那さん。奥さんは優しそうで物腰の柔らかい方です。
頼んだのは焼き肉ピラフ。
シンプルに美味しい!焼き肉がちゃんとしてる!!
ファミレスとか冷凍食品の焼き肉ピラフって、焼き肉がおまけ程度にしかついていない事が多いですよね。でも、このお店の焼き肉ピラフはちゃんとした焼き肉です。
ごちそうさまでした。
牟岐町を通過
本日9本目のトンネル。名前がついていないのか?不明です。このトンネルは車と併走して走りました。余裕かまし過ぎ。
コンビニで休憩したら、恐れていた事が早くも現実に。スタンドが折り曲がり、自転車が立たなくなりました。仕方なくコンビニの壁に立て掛けています。
自転車屋さんで交換するしかなさそうですが、、、高知市内まで大きめの自転車屋さんがなさそう。
荷物の重量でスタンドが使えなくなるのは想定外でした。一度交換したところで、時間が立てば同じ事が繰り返されそうな気が…。
気を取り直して、本日10本目のトンネル、八坂トンネルを通過します。
ついに海が見えてきました!この旅はじめての太平洋。やっぱり果てしなく大きい感じがします。
ここは内妻海岸と呼ばれる海水浴場。この時期らしく海水浴客がたくさんいました。
次の内妻トンネルは250㍍超えで危険そう。迂回路となる内妻あじさいロードを進みます。
なかなかファンキーな道路です。道がクネクネと曲がり、周囲は草木が生い茂っています。
やってきました松坂隧道。
1921年(大正10年)竣工のトンネルで、日本最古のコンクリート造りのトンネルと言われています。
道路はかなり濡れていましたが、本日11本目のトンネルを無事通過。
海陽町へ
ついに海陽町に入りました。
長い山道が終わり、この先は海岸沿いの道を進むことになります。やったね!
果てしなく広がる海。左を見ても右を見ても海。海。海。
大砂海水浴場をバックに記念撮影。
阿波海南と宍喰の間にある那佐湾。太平洋から入り込んだ入江のようになっている海です。
ここは本当に綺麗だったなぁ。
今までは四国南部の道路に恐怖を感じていましたが、こんな綺麗な景色を見せられたら、楽しみになってきました。高知はもっとキレイなのかな?
海岸線沿いの道路の先に宍喰の町が見えてきました。本日の目的地です。
宍喰町内です。なんだか雰囲気ありますね。
本日の宿は「愛宕旅館」
本日の宿は愛宕旅館。すごくレトロ!旅館という名前の民宿です。
本日のお部屋です。
深川麻衣主演のドラマに出てきそうな見事なまでの6畳一間和室。お風呂もトイレも洗面所も共同です。
いいですね、一人旅らしくなってきたなぁと感じています。
旅館に到着後、宍喰の海岸を歩いていたら、海岸沿いに土嚢のようなものが置いてありました。しかも、一つ一つに番号が振ってあります。
もしかしたらですが、、大きな堤防を作る計画があるのかも?
ここら辺は南海トラフ巨大地震で甚大な被害が想定されているエリア。大津波対策が喫緊の課題になっているのかもしれません。
宍喰の海岸線に大きめのレストランがありましたが満席で入れず。お盆シーズンだから混んでいるのかもしれません。
ということで、今日も弁当です。
明日はついに室戸岬。楽しみですね。
それではまた明日。
- 本日の走行距離:70.1km
- トータル走行距離:784.7km
- 本日の費用計:7,917円
食費:4,417円
宿泊費:3,500円 - トータル費用計:156,486円
食費:68,374円
宿泊費:74,962円
交通費:4,480円
衣類・洗濯費:4,700円
日用品・医薬品費:1,265円
遊興費:410円
雑費:2,295円
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